恐るべき英国のインフレ!?

昨今の学生たちは「物価高にあえぐ終わりの見えない危機」に直面しているという話を見聞きする。最低限の生活必需品を購入するために、彼らの多くは借金を負ったり、実家暮らしを続けたり、学業の合間にアルバイトをしたりするなどしなければならないという。半数以上の保護者が子どもたちに毎月少なくとも£200の援助をしているという、全国学生連合(NUS)による調査結果もある。学生たちは、「親銀行(Bank of Mum & Dad)」無しではどうにも立ち行かなくなっているようだ。それも、保護者が経済的にその余裕があれば・・・の話だが。
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オンライン版デイリーメール誌の「ライフスタイル」ページで、70年代と現在の必需品の価格比較を行なっていたのでその実態を探ってみよう。
1パイントのビール
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パブで一杯・・・は英国生活の重要な一部だが、現在1パイントビールをロンドンで注文すると、なんとその平均価格は£6.74だという。国内でパイントビールがもっとも安いとされるコベントリーでさえ、£3.84もする。急な値上げは、リーブス財務大臣が2025年に行なった最低賃金と国民保険料の引き上げにより、パブが値上げを余儀なくされたことが大きく影響していると言われている。
1970年代の価格:18p(インフレ調整価格:£2.30)
現在の平均価格:£5.50
食パン一斤
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パブで閉店時間まで過ごした後は、バターを塗ったトーストや、学生時代の定番食「ビーンズ・オン・トースト」で胃を落ち着ける。パンは安価でどこでも手に入る、みんなの味方だ。パンの材料や質に変化はあるのかもしれないが、価格はそれほど上昇していないようだ。
1970年代の価格:9〜10p(インフレ調整価格:£1.28)
現在の平均価格:£1.40
缶入りビーンズ

前述の「ビーンズ・オン・トースト」のメインの具材である缶入りビーンズは、常に学生の食生活の重要な一品として君臨してきた。インスタント食品が日常の食生活に浸透し始めたばかりの1970年代には、缶入りビーンズは究極の手軽な夕食だったようだ。
1970年代の価格:7〜8p(インフレ調整価格:£1.02)
現在の平均価格:£1.45
コーンフレーク
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朝食シリアルの王者、コーンフレークも定番のインスタント食品。1970年代には、朝食のみならず夕食や夜食にまでシリアルを食べていた学生も多かったという。現在の学生にとってはそれもぜいたくな食生活なのだろうか?
1970年代の価格:11p(インフレ調整価格:£1.41)
現在の平均価格:£2.50
タマゴ
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タマゴはいつの世も栄養価の高い主食の一つ。人気の「フルイングリッシュブレックファスト」でも主力の具材で、学生にとって栄養満点で調理も簡単な食事として確固たる地位を築いていた。しかし、価格の点では現在の方が安価で売られているようだ。最近のタマゴ売り場にはさまざまな種類が並び価格幅が大きいことを考えると、その理由はあまり詮索したくないが・・・。
1970年代の価格:23p(インフレ調整価格:£2.94)
現在の平均価格:£1.80
バナナ

1633年、植物学者で薬剤師のトーマス・ジョンソン氏によって英国に初めてお目見えしたといわれるバナナは、1970年代には日常的に購入できるものになっていた。しかしその値段から察するに、バナナを食生活に取り入れることは、1970年代の学生にとっては間違いなく財布の痛む決断だったといえるだろう。
1970年代の価格:16p(インフレ調整価格:£2.05)
現在の平均価格:£1.02
ノート

学生の必需品であるノート。1970年代には2〜10ペンスで手に入ったが、半世紀以上も経った現在では、高級店で売られるデザイナーバージョンが15ポンド以上することもある。普通の学生はそんな高額なノートは使わないだろうが・・・。
1970年代の価格:2〜10p(インフレ調整価格:£1.25)
現在の平均価格:スーパーマーケットでは£1〜2、おしゃれ版は£15以上
フィッシュアンドチップス
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学生生活には欠かせない持ち帰りフード。宿題の締め切りが迫っていたり二日酔いのときならなおさらだ。学生に限らず、英国人の多くはフィッシュアンドチップスが大好きで、金曜日といえばこの素朴な食事が定番という人も多いだろう。しかし残念なことに、この国民食の値段は高騰を続け、学生でなくてもなかなか手が出せないものとなってしまった。
1970年代の価格:20p(インフレ調整価格:£2.56)
現在の平均価格:£9
映画館
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試験や講義、セミナーの合間に、映画館に通う学生もいるだろう。入場料の値段も高騰しているが、最近では、座席がリクライニングチェアやソファであったり、没入感を実現できたり、レストランのような食事や飲み物が楽しめるという、さらに高額な映画館も増えている。
1970年代の価格:30〜50p(インフレ調整価格:£6.40)
現在の平均価格:£10.99
ケトル

料理する暇などない受験シーズンの空腹をポットヌードルで満たすのは、現代の多くの学生にとって通過儀礼のようなものかもしれない。ポットヌードルを作るためには湯を沸かすケトルが必要だが、1970年代にケトルを所有することは計り知れないぜいたくだったようだ。
1970年代の価格:£7.95(インフレ調整価格:£101.76)
現在の平均価格:£20
タバコ(20本入り)
英国統計局(Office for National Statistics)によると、1974年には英国の成人の実に46%が喫煙していた。男性の喫煙率は半数(51%)を超えていたという。現在の喫煙率が12%に届かないほど低下したのは、健康意識が向上したことだけが理由だろうか?
1970年代の価格:26p(インフレ調整価格:£3.33)
現在の平均価格:£14.75
牛乳(1パイント=約0.568リットル)
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日本でもそうだったが、以前は瓶入りの牛乳が毎日玄関先まで配達されていた。当時は1パイントで5pだったが、インフレを考慮すると、実は現在も価格はそれほど変わっていない。乳牛以外のミルクも増えているが、牛乳は今なお学生のカルシウム補給源となっていることには変わりない。
1970年代の価格:5p(インフレ調整価格:64p)
現在の平均価格:85p
※上記の値段は、すべて平均価格です。
参考ウェブサイト:Mail Online Life Style





