日常生活の中で些細なことでイラッとしてしまうことは誰にでもあるが、「怒りを爆発とまではいかないが、個人的にちょっとした嫌悪感を感じてしまう対象」を英語で「Pet Hate」や「Pet Aversion」(米国では「Pet Peeve」)という。なぜ「Pet」なのか・・・皮肉を込めて「お気に入りの迷惑事」を表現しているのかもしれない。

一説によると、戦争や大規模な天災といった世界で共有されるような重大問題は、私たちが心底嫌悪するものである一方、Pet Hateのような個人的嫌悪感は、日々の不満を発散するための、低リスクのはけ口として機能しているらしい。

菓子業界大手企業チュッパチャップス社が依頼した調査によると、列に割り込む人、大きな音を立てて食べる人、冷めてしまったお茶などといったことがイギリス人を静かにイラっとさせていることが明らかになった。


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社交上の失敗もイラつきの原因の一つとなっており、遅刻に腹を立てる人や、SNS上の意味不明な投稿にも苛立ちを感じるという。中には、まっすぐに掛けられていない額縁や、缶詰や固く閉まった瓶を開けることも意外なイライラの原因に挙げる人もいた。面倒な作業を5分しか我慢できずに諦めるという人は約10人に1人、3回失敗しただけで難しい作業を諦めてしまうという人は約4人に1人だった。些細なことではあるものの、「そのイライラ、わかる、わかる!」と共感できることも多そうだ。

また、疲労、遅刻、空腹といった日常的なプレッシャーが不快感を増幅し、ちょっとしたことでもなぜか深刻に感じさせる要因となっていることもわかった。


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Pet Hateを感じる場所としてもっとも多かったのは公共交通機関、次いでスーパーマーケット、そしてなんと一番ゆったりできるはずの自宅が挙げられた。また、日常のイライラの原因が自分にあると自覚している人が4割近くいたのに対し、パートナーのせいだとする人は約14%に上がった。


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しかし、半数以上の人はそんな苛立ちを避けられるよう解決策を模索しているという。家族の力を借りたり、テレビを見たりして心を落ち着かせる人がいる一方、3割近くは深呼吸をすることが一番の解決策だと考えている。

イギリス人がむしゃくしゃすることトップ20

1. 列の割り込み
2. 食事の際のくちゃくちゃ音
3. 公共の場で、ヘッドホンをせずに大音量で動画再生をする人
4. 遅刻魔
5. 電車やバスの座席に足を乗せる人
6. 歩くのがあまりにも遅い人
7. 不必要に電話の声が大きい人
8. 洗濯したばかりの服に何かをこぼしてしまったとき
9. 公共交通機関の遅れ
10. つま先をぶつけたとき
11. 公共の場所で臭いの強い物を食べる人
12. 便座が上がったままのトイレ
13. ボウルや皿を落として割ってしまったとき
14. 飲もうとしたお茶が冷めているとき
15. 予期せず携帯電話のバッテリーが切れたとき
16. 予期せず口座から引き落とされるサブスクリプション料金
17. 道路を塞ぐゴミ収集車
18. 爪が欠けたとき
19. 意味不明なSNS投稿
20. 食洗機にきちんと食器を入れない人


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